スプーンを嫌がる1歳2歳|現役栄養士が教える対処法3つ

パパ・ママ

スプーンを渡しても投げる。
毎回手づかみで食べてる…どうしたらいいの?
練習させようとしても嫌がって泣く。
もうどうしたらいいかわからない

毎食毎食そんな姿を見ていると、疲れてしまいますよね。

私はこれまで、離乳食初期から幼児期まで
たくさんの子どもたちと
食事の時間を過ごしてきました。
スプーンも嫌がる子も
もちろんたくさんいました。

結論。
スプーンを嫌がるのにも、ちゃんと、子どもなりの理由があります。

今回の記事で、理由がわかって、
今日から1つでも試してみたいと思ってもらえたら嬉しいです。

mog

今は手づかみ食べでも大丈夫!
今日からできる、スプーンと仲良くなる方法あります!

この記事でわかること
  • 子どもがスプーンを嫌がる5つの理由
  • 今日からできる対処法3つ
  • 保育施設で実際にやっていた、スプーンを好きになる声かけ
目次

手づかみ食べは、スプーンへの大切な土台

「まだ手づかみばかり…」と焦る前に、
1つ覚えておいてほしいことがあります。

栄養士や保育士は、
なによりも「手づかみ食べ」を
大切にしています。

手づかみ食べをしっかりすることが、
スプーン・フォーク、
その先のお箸まで上達する
一番の近道だからです。

「汚い」じゃなかった。手づかみ食べが子どもの発達に欠かせない理由

手づかみ食べのとき、こどもは

  1. 目で食べ物の場所を確認して
  2. 手を伸ばして、ちょうどいい力でつかんで
  3. 口までの距離を感覚で測って
  4. 口の中に入れて、噛んで飲み込む

これが全部つながってはじめて「自分で食べる」が成立しています。

この「目と手と口の連携」こそが、スプーンという道具を使う動作の土台。

でも、この、机の上の食べ物を口に入れる行動って、最初はうまくいかないもので、
何回も何回も、毎日毎日、洋服にごはんをつけて、ごはんの度に着替えて、
やっと上手になっていきます。

mog

ほんっっとに、お片付けにお掃除に・・・
お疲れ様です涙



食べさせてもらうばかりだった時期から「自ら食べる」という力も一緒についてきます。
「自分で食べる」喜びや楽しさはごはんは楽しいという気持ちが育ってきます。


3歳まではフィンガーフードを食卓に並べ続けよう

メニューを考えるとき、いちばん意識していること、
それは、スプーンを使い始めた後も、
3歳になるまで意識してフィンガーフードをメニューに取り入れることです。

  • 串刺し(肉や野菜を串に刺したもの。かじり取る練習にもなる)
  • 枝豆(さやから押し出す動作が指先を育てる)
  • とうもろこし(丸ごとかじりつく。あご・前歯をフル活用)

スプーンと手づかみ、両方使いながら発達していくのが自然な姿。

mog

「スプーン」で頑張って食べさせようとしなくても大丈夫。

スプーンを嫌がる理由は5つある


mog

「なんでうちの子は嫌がるの?」という疑問に、答えます。


理由を知ると、「そっか、そういうことか」と自然と少し気持ちが楽になっていきますよ。

理由①:素材の感触が苦手

ステンレスのスプーンは冷たくて、
口に当たる感覚が硬いので、それが不快で嫌がる子は、
実はかなり多いです。

なかには、生まれつき口の感覚が
敏感な子もいます。

シリコーンや木製に変えるだけで
すんなり使い始めた、ネット上にもたくさんありますし、
私の経験でも、 はじめはプラスチックなど 口当たりが優しいものから始めて、
慣れてからステンレスに移行できた というケースが多いです。

理由②:体の発達がまだ追いついていない

(画像説明:肘が落ちたままスプーンを持っている子どもと、肘がしっかり上がっている状態の比較イラスト)

1歳代の子どもは、脇が開きにくく、手首を返す動きもまだ難しい
スプーンを口に運ぶには、肘を上げて手首を使う動作が必要ですが、これがまだできないんです。

体がまだ育っていないだけ。
練習不足でも意欲がないわけでもないんです。

理由③:うまくできなくてイライラ→嫌いになる

すくえない→こぼれる→またすくえない→苦手・避けたい

この負のループを何度も経験すると、「スプーン=嫌なもの」という記憶が積み重なります。

理由④:手づかみの方が合理的に食べられる

手で食べた方が速くたくさん食べられる
子どもなりに「こっちの方が効率いい」と判断しているだけです。

mog

悪いことじゃないんです。むしろ賢い(笑)。

理由⑤:食べることへの興味がまだ育っていない

スプーンを嫌がる理由が、
実は「食べること自体への興味」が まだ薄いだけ、というケースがあります。

大人に介助してもらうと楽に食べられるので、
わざわざ自分でスプーンを使う 必要を感じていないのです。

「食べさせてもらう方が楽」は 子どもにとっては自然な感覚なんですよね。

mog

大人も子どもも、
気持ちが乗らないときはやりたくないのは一緒(笑)

今日からできる対処法3つ)

保育施設でも実践している、
家で簡単にできる
スプーン操作を育てる関わりを
3つご紹介します。

対処法①:遊びで体を育てる

食事中に「スプーン使って!」と繰り返すより、遊びの中で自然に体を育てる方が近道です。

肘を上げる力を育てる遊
あたまかたひざぽん(頭に手を置く動作で肘が上がる!テンポを速くするほど本気になる)
ぎっこんばったん(向かい合って腕を大きく使う)
なべなべそこぬけ(腕を大きく回す)

手首をやわらかくする遊び
グーチョキパーでなにつくろう(指と手首のコントロール)
★とんとんとんとんひげじいさん (手首を返す動き)

スプーン動作の直接練習になる遊び
★砂場で砂をスプーンですくう
★容器から容器への移し替え遊び
★小麦粉粘土(指先と手首を同時に使う)

mog

「いただきます」の前に
手遊び歌をよくしています。
楽しいし、手首の準備運動にもなります。

対処法②:スプーンの素材と形を見直す

ステンレスが嫌いな子なら、シリコーンか木製に変えるだけで解決することが多いです。

★スプーン選びの3つのポイント★
  • 素材:シリコーンか木製、プラスチックなど(口当たりが柔らかい)
  • 持ち手:短くて太いもの(小さな手でも握りやすい)
  • すくう部分:浅いもの(食べ物が乗せやすい)

保育施設で子どもたちが使いやすかった素材はこちら

・ezpz タイニースプーン(シリコーン2本セット)

口に当たる部分がやわらかいシリコーン素材で、
冷たさや硬さが苦手な子でも 受け入れやすいのが特徴です。
2本セットなので 1本は大人が食べさせる用、
もう1本は子どもが自分で持つ用として 同時に使えます。

・にぎにぎシリーズ 木製スプーン

持ち手が太くて握りやすい。
すくう部分が浅いから食べ物が乗せやすい。木の温かみで口当たりも優しい。

対処法③:食事での「はじめの一歩」の作り方

STEP
スプーンに慣れる

自分でスプーンで食べなくてもOK。

大人が介助している途中でスプーンを 持たせてみたり、
食事が終わったあとにスプーンを 渡してみるだけで十分です。

STEP
大人が手を添えて、一緒に口に運ぶ

慣れてきたら、子どもの手にそっと手を添えて、 一緒に食べ物をすくって、一緒に口へ。

「一緒にやる」から始めることで、 成功体験が積み重なります

STEP
「できた!」を一緒に喜ぶ

できた瞬間を見逃さない。

「できたね〜!!」「おいしそうだね〜!」「ちょうだい〜!」

スプーンを使うと、ごはんが楽しくなる。 そういう雰囲気を毎日少しずつ作っていく。

大げさなリアクションが大事です(笑)。

子どもは「やったら喜んでもらえた」 ということを、感覚で覚えていきます。

こぼれてたときは、 「こぼれたね〜」「拭こ〜ね〜」て流すだけでOK。

mog

うまくいかなくても大丈夫、
何回やり直しても大丈夫。
ということも伝えるようしています。


まとめ:スプーン嫌がりは、焦らず・少しずつ・一緒に

  • 遊びの中で体を育てる  
    あたまかたひざぽん・砂場遊び・ 移し替え遊びで
    手首・指先・体幹を自然に鍛えられます。
  • スプーンを見直す  
    口当たりが優しい素材、短くて太い柄のものを選ぶ。
  • 食事での関わり方  
    最後の1口だけ手を添えて一緒に。  「できた!」を一緒に喜ぶ。

毎日少しずつ、でいい

完璧にスプーンで食べることを今日から求めなくていいです。

食事の最後の1口だけ、スプーンを渡してみる。

スプーン使うと楽しい、嬉しい。
その気持ちが育ってきたら、子どもは自分からスプーンを手に取るようになっていきます。

mog

焦らなくても。きっと大丈夫。

毎日の幼児食をもっと楽にしたい方はこちら:幼児食宅配3社を現役栄養士が丁寧に比較
噛む力の育て方はこちらも:【2歳かじり取りできない】噛む力の育て方
スプーンに関するよくある質問はこちら:スプーンの練習でよくある質問まとめ

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この記事を書いた人

・幼児食専門の栄養士として10年以上、食べない子、噛めない子、ごはんが苦手な子、たくさんの子どもたちの「食べる」に関わっています。
・教科書通りにはいかない、リアルな子どもたちの姿をたくさん見てきた私だからこそお伝えできる、実践的なアドバイスを発信しています。
・毎日のごはんの時間が、今よりちょっとだけ楽しくなるヒントを一緒に見つけていきましょう!

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