【2歳】ごはんを食べない子に試してほしい!“ままごと”でごはんが好きになる3つのコツ

離乳食・幼児食

「すぐ立ち上がってしまう」
「食べ物に興味がない」
「遊び食べばかりする」
「せっかく作ったのに食べてくれない」

こんな悩みが続くと、食事の時間がイヤになってしまいますよね。

しんどくなる前に、知っておくとラクになることがあるんです。

実はままごとは、楽しく遊びながら「食べる力」や「食べたい気持ち」を育てる最高の練習になります。


この記事では、管理栄養士の視点から、

2歳児~3歳児の発達の特徴をふまえながら、自分から「食べたい!」と感じるようになる”ままごと”の活用ポイントを紹介します。

この記事でわかること
  • ままごとが「食べる力」を育てる理由
  • ごはんに興味を持たせるままごとのコツ
  • ままごとを食事に結びつける工夫

2歳ごはんイヤイヤが減る!“ままごと”が食べたくなる理由3つ

理由1:失敗しても安心して何度でも挑戦できる

2歳から3歳という時期は、お姉ちゃんやお兄ちゃんみたいに「大きくなりたい」という憧れと、「できなかったらどうしよう」という不安が入り混じる時期です。

 体の発達もまだ途中で、スプーンをやフォークを扱うのも未熟なため、思うようにいかず

「や~めた!」

「やりたくない!」

という思いから、食事に集中出来なくなってしまったり、立ち歩くことがあります。

こども
こども

上手に使えないのでやりたくない!

mog
mog

ままごとなら、お味噌汁はこぼれず、お米も散らばらないので、失敗もないからね。

「失敗しても大丈夫だよ」と見守ってもらえる経験が、子どもに安心感を与えます。


この安心感があるからこそ、本番の食事でも「もう一口、やってみよう」という気持ちが育つんです。

まさに、「練習のおままごと、本番の食事」

遊びの時間に積み重ねた小さな成功体験が、実際の食事での挑戦につながります。

理由2:遊びながら自然とスプーン操作が上手くなる

2歳児は、まだまだ手首を返す(回内・回外)動きがまだぎこちない時期にあたります。

お皿を持ち上げる、スプーンですくう。

ままごとの動きは、食事と同じく手首や指先を細かく使います。

ままごとでお玉やおしゃもじを使って

「よそう」

「うつしかえる」

遊びを繰り返すと、自然にこの動きを練習できます。

mog
mog

ままごと遊びの延長で、自分からは盛り付けするのを手伝ってくれる子もいます。

スプーンが上手に使えるようになると、食事中の「できない!」ストレスが減り、

食事の楽しみが増えて、食べることに集中することができ、離席もだんだんと少なくなっていきます。

理由3:楽しい成功体験が「食べたい気持ち」を育てる

2歳児は「みたて遊び」ができるようになる時期です。


ブロックを食べ物に見立てたり、「オレンジジュースどうぞ!」と大人に差し出したりと、大人の真似をするのが大好き。

ままごとで「楽しい!」と感じる経験が増えるほど、「食べる=楽しい」と感じやすくなります。

ままごと遊びで、お弁当の見立て遊びをしている子どもが、「お弁当いつ?」と聞いてくることがあります。

mog
mog

食べたいものがあるって、それだけで食事を楽しみにしてくれている証拠ですよね。とてもいいことだな~と感じます。

2~3歳にはどんな”ままごと”がいい?今日から試せるおすすめ4選

大きい・小さいがわかる”ままごと”で「自分で選ぶ力」を育てる

2歳児は「大きい・小さい」といった抽象的な概念が少しずつ理解できるようになる時期です。

抽象的な物事の理解を育てるのに役立つのが、大きさの違うお皿や入れ物です。

たとえば、大きいお皿にはおにぎりが3つ入るけれど、小さいお皿には2つしか入らない──こうした違いが、目で見てわかるようになっていきます。

この経験を積むと、「今日は小さいほうを頑張ってみよう」と自分で選べるようになります。
食事でも「一口だけ食べてみようかな」という挑戦につながる、大切な力です。

スプーンやお玉を使う「うつしかえままごと」

  • 汁なしのおかずをお玉で小皿に移す
  • ごはんをおしゃもじで別皿にうつす
  • スプーンで毛糸やスポンジを「料理」に見立ててすくう

このような遊びなら、手首を返す動きを自然に練習できます


遊びの中で“すくう・運ぶ”が上手になると、実際の食事でもスプーンやフォークの動きが安定していきます。


そして、大人と同じようにお玉を扱えたときの『できた!』という喜びが、子どもに大きな自信になります。

いろんな素材を使って「作る→食べる」流れを遊ぶ

「自分で作ったものは食べたい」という気持ちは、遊びでも育ちます。
毛糸を麺に、スポンジを野菜に見立てるなど、素材が多いほど見立て遊びが広がります。

おすすめ素材

  • おじゃみ(おにぎりやお豆に見立てやすい)
  • 毛糸(ラーメンやパスタにぴったり)
  • スポンジを小さく切ったもの(野菜に見立てやすい)
mog
mog

素材が多いほど遊びが広がりやすくなります。

お店屋さんごっこや料理再現ごっこで食事に期待感をもたせる

お店屋さんごっこは「食べたい!」と注文するシーンがあるため、「食べる=うれしいこと」という気持ちを育てやすいです。
また、サンドイッチやおにぎりなど実際の料理を再現する遊びは、食事への興味に直結しやすいですよ。

mog
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お部屋に入るとよく、オレンジジュースを押し売りされます(笑)

あわせて読みたい

「“食べるまね”が“食べたい気持ち”につながる」ままごと遊びですが、
忙しい日のごはんの準備まで手が回らない…というときもありますよね。

【幼児食の宅配】という選択肢もあります。実際に使ってみたレビューをこちらの記事でまとめています。

【栄養士レビュー】モグモ幼児食宅配を体験!手作りみたいな安心ごはん

ままごとを食事につなげるコツ3つ|遊ぶだけで終わらせない!

遊んだ後に「一緒に食べよう」と声をかける

画像引用:amazon.com

ままごと後に「今作ったおにぎり、本物でも食べてみようか」と声をかけると、遊びの延長で自然と座りやすくなります。

また、食べ物がテーマの絵本を読むのも効果的です。


「ごめんやさい」や「おやおやおやさい」など、食べ物が登場する絵本を読んだあとに、
「これ、さっき作ったのと同じだね!」「こんど、ホットケーキをおやつに出してもらおうか?」と、

遊びで出てきた食べ物の名前を取り入れて声をかけると、ままごとと実際の食事がつながりやすくなります。

「ごめんやさ~い♪」というリズミカルなフレーズがクセになる、

声に出して読みたくなる絵本です。

いろんな野菜たちが登場し、可愛らしく親しみのあるイラストで、食べ物をとても身近に感じられる一冊です。

内容はとてもわかりやすく、2歳くらいのお子さんにもぴったり。

読んでいるうちに自然と相手を思いやる気持ちに気づけるストーリーで、「もう一回読んで!」と何度もリクエストされるほど人気です。

本物に似たままごと道具を選ぶ

おにぎりや野菜など、実物に近いままごと道具を選ぶと「これ、ごはんと同じだね」と話題が広がり、現実の食事にも興味を持ちやすくなります。

最近ではセリアやダイソーなどの100円ショップでも売っているので「まずはどんなおもちゃかな?」と試す気持ちで、100円ショップのものをいくつか買ってみるのもいいかもしれません。

ただ、100円ショップの物の多くは、マジックテープで食材をくっつけているのですが、何度も遊んでいるうちに面ファスナーにホコリや糸くずがついて、くっつきにくくなってしまうことがあります。

mog
mog

だんだんと、遊びにくくなってしまいます。

引用:amazon.com

少し値段は高くなりますが、木製のおもちゃはプラスチック製よりも丈夫で長持ちするため、大切に長く使うことができます。

さらに、「滑りにくい」特性と「安定した重み」で、小さなお子さんでも安全に、そして直感的に扱いやすいように作られています。

思い通りに扱えることで、子どもは「できた!」という喜びを感じ、その遊びの世界にぐっと深く入り込むことができます。

安全性と遊びやすさを考えると、長い目で見て納得できる値段だと思います。

また、マグネットでくっつくタイプならゴミがつきにくく、繰り返しスムーズに楽しく遊べるのも魅力です。

さらに、小さなお子さんでも安心して遊べるよう、口に入れても安全な素材で作られていて、尖った部分がないものを選ぶと安心です。

大人も一緒に「おいしいね」と真似して楽しむ

大人が「おいしいね!」と嬉しそうに食べる真似をすると、子どもは「自分も食べたい」と感じます。

mog
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一緒に食べるという普通のことが、子どもにとっては「食べてみたい」という気持ちを育てる大きな力になります

まとめ:ままごとで「食べたい気持ち」を今日から育てよう

ままごとは、食べる力と楽しい気持ちを同時に育てる

ままごとは、手先の練習だけでなく「食べるのって楽しい!」という気持ちを育てる遊びです。
お玉やおしゃもじを使ううつしかえ遊び、素材を使った料理ごっこ、お店屋さんごっこなど、特別な道具がなくても始められます。
楽しい成功体験を積むことが「自分で食べたい」という気持ちにつながります。

発達に合った遊びが「できた!」の自信につながる

2〜3歳児は、まだ手首の動きがぎこちなかったり、概念を理解し始めたばかりの時期です。
「大きい・小さい」を比べる遊びや、お玉を使った手首の練習遊びは「できた!」の経験を積むのにぴったりです。
大人が「失敗しても大丈夫」と見守ることで、子どもは安心して挑戦できるようになります。

おわりに:緒に楽しむ時間が、食べる意欲を育てる

大人が「おいしいね!」と嬉しそうに食べる真似をする、一緒に「これおいしそう!」と笑い合う──そんな普通のことが、子どもにとっては「食べてみたい」という気持ちを育てる大きな力になります。
焦らず、親子で楽しく遊ぶ時間を増やすことが、2歳児が自分から食べるようになる一番の近道です。

ままごとは、手先の練習だけでなく「食べるのが楽しい」と思える心を育てます。
スプーンやお玉を使うままごと、素材遊び、お店屋さんごっこなど、特別な道具がなくても始められます。

お玉で「お味噌汁をよそう」まねっこ遊びから、はじめてみませんか?

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