かじりとりができるメニュー5選|上唇を使う練習になる幼児食

パパ・ママ

「かじりとりってよく聞くけど、具体的に何を出せばいいの?」
「うちの子、口をうまく使えてない気がするんだけど…」

「かじりとり」って言葉は知っているけど、具体的に何を出せばいいのかわからない。
いざレシピを調べても、工程が多くて作る気になれない…

そんな方、多いと思います。

わたしはこどもごはんLABOを運営するmogといいます。
管理栄養士として200人以上の子どもたちのごはんを見てきました。

子どもたちの食べる様子を見る時に、
私が一番注目して見ているのが、「口の動き」

上唇がうまく使えていない子、本当に多いんです。

でも、これって練習すればちゃんと育ちます。

そのために必要なのが「かじりとり」の経験をたくさん積むこと。

今日ご紹介するメニューは全部、上唇を使う練習になるものを選びました。
しかも、難しい工程なし。茹でて焼くだけ、巻くだけのものばかりです。
大人の方も一緒に食べれるものばかりをご紹介します。


この記事でわかること
  • なぜかじりとりが大事なのか(上唇との関係)
  • かじりとり練習になるメニュー5選(作り方つき)
  • 食べさせるときのちょっとしたコツ
目次

かじりとりが大事な理由、「上唇」の話をします

上唇が使えていない子が、増えてきている。

「かじりとり」という言葉、聞いたことありますよね。

食べ物に前歯を当てて、上唇でしっかりとらえながら一口分を噛み切る動作のことです。

でも実際に現場で子どもたちのごはんを見ていると、
上唇がほとんど動いていない子がとても多いことに気づきます。

どういう状態かというと、食べ物を口に入れるとき、
下あごだけで食べ物を押し込むように食べている。
上唇が動かず、パカッと口を開けたまま食べている。

大人は意識しなくても上唇を使えているので、なかなか気づかないんですが、
これ、子どもにとってはまだ「練習中」のスキルなんです。

上唇が使えないと、どんな影響があるの?

上唇の動きは、口全体の機能と深くつながっています。

上唇がしっかり使えると、食べ物を口の中に取り込むのが上手になり、
噛む力・飲み込む力が育ちやすくなります。食事のペースも自然と整ってきます。

逆に上唇があまり使えていないと、


・食べこぼしが多くなる
・口の中で食べ物をうまくまとめられない
・丸飲み

しやすくなることがあります。

「うちの子、食べるのが遅い」「よくこぼす」という場合、
上唇の動きが関係していることもあります。

かじりとりが「上唇の練習」になる理由

かじりとりの動作は、こんな流れです。

食べ物に前歯を当てる → 上唇でしっかりとらえる → 一口分を噛み切る → 奥歯でしっかり噛む

この「上唇でとらえる」というステップが、上唇を使う練習になります。

だから大事なのは、かじりとりしやすい形にして出すこと

小さく切りすぎると、かじりとりの動作が出ません。
子どもが自分で「ガブッ」と前歯を当てられるサイズが大切です。

mog

『「ガブッ」といけたら、もうそれだけで大成功(笑)』

かじりとりの練習になるメニュー5選

5つとも、難しい工程はありません。「今日試してみよう」と思えるものを選びました。

① スティックさつまいも

おすすめ年齢:1歳〜

さつまいもを1cm幅のスティック状に切って、
茹でてからバターで焼くだけ。かじりとり練習の入門として、一番おすすめの食材です。

作り方
  1. さつまいもを皮つきのまま1cm角のスティック状に切る
  2. 柔らかくなるまで茹でる(串がスッと通るくらい)
  3. フライパンにバターを溶かして、表面に軽く焼き色をつける

ポイントは皮ごと使うこと。皮があることで形がしっかりして、
子どもがにぎりやすくなります。

バターの香りで食いつきもよく、甘みもあるので野菜が苦手な子でも食べやすいです。

さつまいもは食物繊維が豊富で、野菜が苦手なお子さんにとっても手軽な食物繊維の供給源になります。
また、カリウムも豊富なので、塩分の摂りすぎが気になるときにおすすめです。

時短ワザ:レンジでもOK!
耐熱皿にさつまいもを並べ、水を大さじ1〜2ふりかけてふんわりラップ。
600Wで3〜4分、竹串がスッと通るまで加熱すればOKです。
硬ければ30秒ずつ追加してみてください。

mog

鍋出さなくていいから洗い物も減るし、
忙しい日はこれで十分です(笑)

あおのりをまぶせば、風味も見た目もアレンジできます。

② かぼちゃのバター焼き

おすすめ年齢:1歳〜

かぼちゃをスティック状に切って、茹でてバターで焼く。
スライスチーズを乗せるアレンジもできます。

作り方
  1. かぼちゃを1〜1.5cm幅のスティック状に切る(種とワタを除く)
  2. 柔らかくなるまで茹でる
  3. バターで表面に焼き色をつける

かぼちゃは少し崩れやすいので、茹ですぎに注意。

時短ワザ:レンジでもOK!実は、かぼちゃも鍋で茹でなくて電子レンジで代用できます。
耐熱皿にかぼちゃを並べ、水を大さじ1〜2ふりかけてふんわりラップ。
600Wで4〜5分、竹串がスッと通るまで加熱すればOKです。


甘みが強いので野菜嫌いの子でも食べてくれることが多く、
β-カロテン・ビタミンCも豊富です。

③ 野菜ガレット(チヂミ風)

おすすめ年齢:1歳半〜

作り方
  1. じゃがいも1個(約130g)を細めの千切りにする(※水にさらさない)
  2. ピザ用チーズ20g・片栗粉小さじ2を加えてよく混ぜ合わせる
  3. フライパンに薄く広げて中火で両面じっくり焼く(押さえながら焼くとカリッと仕上がります)
  4. 1cm幅のスティック状または3cm幅の正方形に切る

スティック状、三角形、細長い長方形など、子どもの手のサイズに合わせて切ってあげると「自分で持てた!」という達成感につながります。


④ だしまき卵

おすすめ年齢:1歳〜

だしまき卵を厚めに作って、スティック状に切る。卵の弾力がかじりとりにちょうどいい硬さを生み出します。

  • 卵2個・だし大さじ2・薄口醤油小さじ1/4を混ぜる
  • 卵焼き器でゆっくり巻きながら焼く(ふわっとした仕上がりに)
  • 粗熱が取れたら1〜1.5cm幅に切り、さらに縦半分にしてスティック状にする

ポイントは少し厚めに作ること。かじりとりの動作がしやすくなります。

特別な工夫をしなくても、スティック状に切るだけで自然とかじり取りの練習になるメニューになります。

⑤ ベーコン巻き

おすすめ年齢:1歳半〜

野菜をベーコンで巻いて焼くだけ。
野菜を食べてくれない子でも、ベーコンの味があると食べてくれることが多いです。

作り方
  1. にんじん・いんげん・アスパラなどを細めのスティック状に切る
  2. 下茹でして少し柔らかくする
  3. ベーコン1/2枚で巻いてフライパンで焼く

前歯でガジッとかじれて、
噛みごたえのある弾力で奥歯もしっかり使える。そんな2つの練習ができるメニューとしておすすめです。


かじりとり練習のコツ

「大きすぎず、小さすぎず」の形が一番大事

かじりとりの練習で一番重要なのは、食べ物のサイズと形です。

小さく切りすぎると、かじりとりの動作が出ません。
一口サイズにしてしまうと、そのまま口に押し込む食べ方になってしまいます。

目安は子どもの指2〜3本分の長さ・1cm程度の太さ

「自分で持って、前歯を当てて、一口分噛み切る」という動作が自然に出る大きさにしてあげましょう。

mog

最初はうまくいかなくていい。「ガブッ」てやろうとするだけで十分(笑)

硬さは「歯ぐきで押せるくらい」を基本に

1歳〜1歳半のお子さんはまだ奥歯が生えそろっていないので、歯ぐきでも潰せるくらいの硬さが基本です。

今回ご紹介した5品は全部、茹でる工程があるので硬くなりすぎる心配が少ないです。
気になる場合は、指でギュッと押してみて「少し力を入れれば潰れる」くらいを目安にしてください。

2歳以降は少し硬さを残してもOK。歯が育つにつれて、噛める硬さも広がっていきます。

「食べてくれない日」があっても大丈夫

かじりとりの練習は、1回でうまくいく必要はありません。

今日は持つだけ、今日はペロッとなめるだけ、でも全然OK。
毎食でなくていいです。週に2〜3回、こういったメニューが食卓に並ぶだけで十分です。

まとめ:今日から試せるかじりとりメニュー5選

今回ご紹介したメニューをまとめます。

メニューおすすめ年齢ポイント
スティックさつまいも1歳〜甘くて持ちやすい・食いつきがいい
かぼちゃのソテー1歳〜甘い・β-カロテン豊富
野菜ガレット1歳半〜野菜嫌いでも食べやすい
だしまき卵1歳〜タンパク質・弾力がちょうどいい
ベーコン巻き1歳半〜野菜が苦手な子でも食べやすい

全部、工程はシンプルです。茹でて焼く、巻いて焼く、混ぜて焼く——それだけ。

上唇を使う練習は、毎食完璧にやらなくていいです。
「今日はガレットにしてみようかな」くらいの気持ちで、週に何回か食卓に出してあげるだけで十分。

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この記事を書いた人

・幼児食専門の栄養士として10年以上、食べない子、噛めない子、ごはんが苦手な子、たくさんの子どもたちの「食べる」に関わっています。
・教科書通りにはいかない、リアルな子どもたちの姿をたくさん見てきた私だからこそお伝えできる、実践的なアドバイスを発信しています。
・毎日のごはんの時間が、今よりちょっとだけ楽しくなるヒントを一緒に見つけていきましょう!

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