

「一生懸命作ったのに、一口も食べずにべーって出された……」

毎日、食事のたびに、イライラしてしまう」 」
そんなふうに、頑張りすぎていませんか?
すーーーっごくよくわかる!でも、結論から言いますね。

食べてくれなくて当然。むしろ、それが普通。
私は今まで、100人以上の離乳食から幼児食まで、
多くの子どもたちと過ごしてきました。
その経験から言うと、大人が思う「ちゃんと食べている」という状態になるのは、
4歳頃になってようやくです。
この記事でわかること
- 1〜3歳がご飯を食べないのは、成長発達としてごく自然なこと
- 鉄分は必要量が多く、食事だけで満たすのは栄養士でも難しい
- 迷ったらこれ!フォローアップミルクおすすめ2選
毎日、戦場のような食卓でヘトヘトですよね。
でも、食事の自立は私たちが思うよりずっと長い時間がかかります。
【1歳〜3歳】ご飯を食べないのはなぜ?年齢別・成長発達の理由

【1歳】新規性の恐怖+「じぶんでやる」発動期
1歳頃は、見慣れないものへの警戒心(新規性の恐怖)が強い時期。
これを難しい言葉で「新規性の恐怖」といいます。
例えば
- 食パンは食べるのに、具を挟んだサンドイッチは嫌がる
- 初めて見る季節のフルーツは、色や形を警戒して口にしない
大人から見ればおいしそうなものでも、子どもにとっては「未知の物体」。
昨日食べたものでも、形や色が少し違うだけで拒否することだってあります。
同時に、「じぶんで!」という気持ちが芽生え始めます。
スプーンを持ちたい、触りたい、でもうまくできない。

そのもどかしさが「食べない」「投げる」行動につながることも。
【2歳】こだわり期突入「あれがいいんだぜ!」時期
2歳は、一気に自己主張とこだわりが強くなる時期。
「これじゃない」「いつものがいい」「あれがいい!」が頻発します。
大変だけど、自分の意思を伝えようとする力が育っている証でもあります。
この時期の子どもは、
気持ちを言葉でうまく伝えきれず、
思いが通らないと大きな声で泣いてしまうことも少なくありません。
【3歳】好き嫌いを「はっきりさせたい」時期

3歳頃になると、かむ力が育ち、食べ方は大人に近づいてきます。
同時に、「好き」「きらい」を言葉ではっきり伝えられるようになります。
これは偏食というより、
自分の味覚や感覚を言葉で整理できるようになった成長の一段階。
また、感情が豊かに育つ一方で、
自分の気持ちを切り替える力はまだ発達途中です。
そのため、気分や直前の出来事の影響を受けやすく、
その揺れが「食べない」という行動に表れやすくなります。
食べない日の栄養はどう考える?

1〜3歳の「食べない」は、実はよくあること
1〜3歳の「食べない」は、珍しいことでも、しつけの失敗でもありません。
むしろ、成長の過程でとてもよくあることです。
この時期の子どもたちは、
- 気分で食べる量が変わる
- 昨日食べたものを今日は拒否する
- 遊びたい気持ちが勝つ
- こだわりが強くなる
食事よりも「心の発達」が前に出やすい時期。
子どもにとっては、ごはんを栄養として摂ること以上に、大切にしたいことがたくさんある時期。
「自分でやりたい!」「これ何だろう?」「今は遊びたい!」
そんな好奇心や意志がぐんぐん育っている、心の成長に欠かせない大切な時期の真っ最中なんですね。
実は「気にしておきたい栄養」
「食べなくて普通」とはいえ、
親としてはやっぱり気になりますよね。

栄養、足りてるかな?

体や脳の発達に影響しない?
そう思うのは、自然なことです。
特にこの時期は、ぐーーんと体が大きくなろうとしている大切なタイミング。
だからこそ、見た目以上にたくさん必要な栄養素がいくつかあります。
その代表が、鉄分です。
鉄分は「たくさん必要な栄養素」
厚生労働省の基準では、
1〜2歳の子が1日に必要な鉄分は 4.0mg。
これ、実はかなり多い数字なんです。
大人の男性と比較してみると、「え、そんなに必要なの?」と感じる人も多いはずです。
| 鉄分推奨量 | |
| 大人の男性 | 7.5㎎/日 |
| 1~2歳の子 | 4.0㎎/日 |
体の大きさは全然違うのに、必要量は半分以上。
さらに「体重1kgあたり」で計算し直すと、
なんと大人の 2〜3倍 もの鉄分が必要になります。
小さな体なのに、1~3歳の時期は特に体の発達が著しい時期。
それだけたくさんのエネルギーと材料が必要になるんでしょうね。
「ギリギリライン」と「安心ライン」
栄養の基準には、実は2つのラインがあります。
- 推定平均必要量(EAR):最低限のギリギリライン
- 推奨量(RDA):安心できるライン
鉄分でいうと、
1〜2歳
・ギリギリライン:3.0mg
・安心ライン:4.0mg
3~5歳
・ギリギリライン:男児4.0mg /女児3.5㎎
・安心ライン:男児5.5mg/女児5.0g
最新の調査では、
多くの子は普段の食事で 3.5mg前後 は摂れています。
(参考資料:「国民健康・栄養調査(平成28年)1~2歳の摂取量中央値)
つまり、
「毎日絶対に不足している!」というわけではありません。
でも心配は
食べない日が続いたとき。
そうなると、
この「ギリギリライン」さえ下回ってしまうこともあります。
鉄分は、心と体を元気にする「元気玉」

鉄分の一番大切な役割は、
全身に酸素を運ぶこと。
いわば、
体中に元気を届ける「宅配便」みたいな存在です。
鉄分がしっかり足りていると…
など、鉄分が十分に足りていると「なんとなく調子がいい」につながります。
管理栄養士でも「食事だけ」で満たすのは正直むずかしい
献立を考える仕事を長年してきた私でも、
鉄分の基準量を毎日きっちり満たす献立を作るのは、正直かなり大変です。
理由はシンプルで、
- 鉄分が多い食材は限られている
- 子どもは噛みにくいものが多い
- 気分で食べる量が変わる

栄養士がどんなに計算しても、
子どもが「べー」したら、その瞬間に計算は崩れます(笑)
「栄養のおまもり」という考え方をおすすめしています

フォローアップミルクは、「足りない日の安心できるお守り」と考えています。
普段の食事がある程度とれていれば、
栄養は意外と足りていることも多いです。
ただ、この時期は
- 食べムラ
- 食べ物の半分は床へ・・
- 気分で量が激減
などが本当に普通。
だから私は、
「今日はほとんど食べなかったな…」
そんな日に コップ一杯だけ用意する。
このくらいの距離感がちょうどいいと思っています。

義務じゃなくて、安心できるの選択肢の1つ。
保育現場でも選ばれる!おすすめのフォローアップミルク2選
フォローアップミルクは種類が多くて、「結局どれがいいの?」と迷ってしまいますよね。
ここでは、保育現場でも使われることが多く、
栄養バランスと続けやすさの両方を満たしている定番の2つをご紹介します。
和光堂:ぐんぐん

明治:ステップ

結論:どちらもコップ1杯で1食分の鉄分が補える
一番お伝えしたい結論は、
どちらを選んでもコップ1杯(200ml)で1食分に必要な鉄分をしっかり補えるということです。
200mlあたりの成分比較(Ca・Fe・DHA)
気になる主要な栄養素を、できあがり量200mlあたりで計算しました。
| 栄養成分 | ぐんぐん | ステップ |
| カルシウム (Ca) | 約210mg | 約261mg |
| 鉄 (Fe) | 約2.6mg | 約2.5mg |
| DHA | 約22mg | 約20mg |
※標準的な濃度で200ml作った場合の計算値です。
表で見るとわずかな差ですが、
- カルシウム重視なら「ステップ」
1歳を過ぎると、骨を強くするためにカルシウムがとても大切です。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが強化。 - 鉄分とDHAをバランスよくなら「ぐんぐん」
数値で見ると、鉄分とDHAは「ぐんぐん」が少しだけリード。
脳の発達にかかせないDHAがしっかり入っている。
ぐんぐん・ステップのラインナップと価格の目安
毎日使うものだから、お財布との相談も大切ですよね。
一般的な販売価格(税込)の目安をまとめました。
| タイプ | 和光堂:ぐんぐん | 明治:ステップ |
| 大缶 (1缶) | 約1,800円〜 (830g) | 約2,000円〜 (800g) |
| 2缶パック | 約3,300円〜 | 約3,900円〜 |
| お出かけ用 | スティック (14g×10本) 約600円〜 | キューブ (28g×16袋) 約2,400円〜 |
| 液体タイプ | なし | らくらくミルク (200ml) 約200円〜 |
※2026年現在のネット通販や量販店の平均的な相場です。
- とにかくコスパなら「ぐんぐん」
1缶あたりの量も少し多く、2缶セットだとさらにお得。
毎日ゴクゴク飲む時期には、この差が家計に大きく響きます。 - ラクさも大事!なら「ステップ」
キューブ型や液体タイプがあるのが最大の強みです。
計量いらずでパッと作れるので、急な時、夜中のフラフラな時にも助けてくれますよ。

ぐんぐんの2缶セットを買うと、
おしりふきが付いてくるは「これがあって助かった!」というお気に入りのおまけ。
調乳しているとき、どうしても粉がパラパラとこぼれてしまうこと、ありませんか。
気づくと手やテーブルが粉まみれになっていてるとか(笑)
そんなとき、手元におしりふきがあればサッと一拭きで解決です。
おまけですが、水分量もしっかりあるので、粉の汚れもきれいに絡め取ってくれますよ。
ちょっとしたことですが、消耗品がおまけでもらえるのは、意外といいポイントです。
実際に使ってみて感じた「使い心地」の差
栄養士として、また日々調乳をする現場の視点から、少し細かいポイントもお伝えしますね。
子どもたちの「飲みっぷり」に差はない
日々多くの子どもたちを見ていますが、どちらかが人気、あるいは不人気ということはありません。
味の好みで飲み残すようなこともなく、どちらも同じくらいよく飲んでくれます。
粉質(ふんしつ)の違い
個人的な感想ですが、粉の扱いやすさには少し違いを感じます。
「ステップ」は非常にサラサラとした粉質なのですが、その分、計量や投入の際に少しコツがいるというか、扱いづらさを感じることがあります。
溶けやすさに関しては、どちらもよく溶けるので差はありません。
ただ、ステップのキューブ型は、固まっている分だけ溶け始めるのに若干時間がかかる気がします。
スプーンの有無に注意

「ステップ」の2缶パックを購入する際は、少し注意が必要です。
実は2缶パックには計量スプーンが付属していません。
※初めて使う方は、まずスプーンが入っている単体缶を購入する必要があります。
缶の色がピンクの「ステップ」にはステップ専用の軽量スプーンが入っています。
まとめ
1-3歳の食べムラは成長の証!「普通」のことだと捉えて
1〜3歳は自立心が芽生え、食べムラがあるのが当たり前の時期です。栄養士の私でも、毎日の献立を完璧に立てて、その通りに食べてもらうのは至難の業。
でも、元気に遊んで普通に過ごせているなら、栄養は摂れている証拠ですから安心してくださいね。
鉄分不足が気になるときは、お守り代わりにミルクを
どうしても食べない日が続いて心配なときは、フォローアップミルクを活用も考えてみてください。
あくまで「足りない日のお守り」としてストックしておくだけで、心の余裕が全然違います、
便利なものを味方につけて、無理なくお子さんの成長をサポートしていきましょう。
今日できないことは、明日がんばればいい。
幼児食の悩みは、子どもたちが一生懸命大きくなろうとしている証拠でもあります。
食べない悩みが続く日もありますが、いつか必ず「おいしいね」と笑い合える日が来ます。
今日できないことは、明日頑張ろうかなというぐらいに、一歩ずつ進めば大丈夫です。
子どもたちの「食べたくないんだー!」という気持ちに寄り添いながらも、
それでもなんとか、かんとか、折り合いをつけあいながら、毎日を少しずつ。
私は、そんな風にこどもたちと過ごしています。


コメント