2歳が食べながら寝るのは病気?ご飯中に寝る理由と対応を管理栄養士が解説

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2歳児が昼ごはんの途中でウトウト……食べかけのごはんを握りしめて眠ってしまう姿。

とっても微笑ましい一方で、

「ごはん中に寝るのはなぜ?」
「食事中に眠くなるのは、なんかの病気とか…?」

少し回数が多いと、ちゃんと食べられているのか、心配になりますよね。

実は、血糖値の変動や噛む力の未発達が影響していることもあるんです。

この記事では、現役の幼児食専門の管理栄養士が、

2歳児が食事中に眠くなる理由と、その対策について詳しく紹介します。

この記事でわかること
  • 2歳児が食事中に眠くなる理由
  • 「病気なの?」受診を考える目安
  • 血糖値と食べ方の関係
  • 噛む力を育てる楽しい工夫
  • 眠気対策の具体例

目次

なぜ?子どもが食事中に眠くなる3つの理由|1〜3歳に多い血糖値と噛む力

2歳児が食事中に眠ってしまう背景には、まだ発達途中の食べる力や、血糖値の変動が関係しています。まずは、その仕組みをサクッと理解してみましょう。

血糖値の急変動が眠気を引き起こす

引用:レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)の研究メディア

2歳児が噛まずに早食いすると、体内の血糖値が一気に上昇します。

すると体はインスリンを大量に分泌し、

今度は急激に血糖値が下がるという、ジェットコースターのような動きになります。

この血糖値の乱高下が、食後の強い眠気の原因になります。

mog

一気に食べてると、大人でも眠くなりますよね。
子どもはもっと、敏感に察知します。

なので、血糖値を急激に上げないようにするためには、まず「ゆっくり噛む」ことが大切。

噛む力の未発達が原因になることも

いろいろな物が食べられるようになっても、

実は、2歳頃の口の機能は、まだまだ発達途中。

舌・頬・顎が連動して「食べる」動作を完成させる必要がありますが、この動きがスムーズにできないと、食べること自体に疲れてしまい、途中で眠くなってしまいます。

mog

「噛む」って実はとても力がいる行動なんです。

食事は運動と同じ。

まだまだ幼い筋肉を使っての食事は、子どもにとって「がんばる力」がいること。

そこそこお腹が膨れてくると、午前中の疲れもあり、心地よくなって眠りに入っていってしまいます。

体力の限界で眠くなることも

2歳の子どもは、体も脳もまだまだ成長途中です。


疲れていても「もっと遊ぶー!」と全力で遊び続けることがよくあります。

これは、まだ自分の体や気持ちの状態をコントロールする力が十分に育っていないからです。


つまり、「疲れたからちょっと休憩しよう」と自分で判断して行動するのは、まだ難しい段階です。


そして、お昼ごはんの時間になると…ドーンと眠気が来てしまう(笑)

食事が眠気の引き金になるケースも多いです。

mog

午前中の活動を見直してみるのも◎

無理に食べさせるよりも、10〜15分ほど休憩時間をとることで安全に、

機嫌よく食べられるようになります。

食べながら寝てしまったら、まず口の中を見てください

食べている途中で寝てしまったとき、いちばん先に確かめたいのが口の中です。

噛んでいたものが口に残ったまま眠ってしまうと、
力が抜けた拍子にのどの奥へ移動してしまうことがあります。現
場では、食事中にうとうとしてしまった子がいたら、必ず口の中を見てから休ませるようにしています。

無理に起こさなくても、確認はできます

明るいところで、顔を少し横に向けて、唇をそっと開けて見てみてください。
ほとんどの場合、これだけで中の様子はわかります。
ぐっすり眠っていても、この程度なら起きてしまう子は多くありません。

見て何も残っていなければ、そのまま寝かせて大丈夫です。

残っていたときの考え方

頬の内側や舌の上にのっているもので、そっと取り出せる範囲のものは、取り出してあげてください。

気をつけたいのは、指を奥まで入れて掻き出そうとしないことです。

見えない位置のものを指で探ると、かえって奥へ押し込んでしまうことがあります。

量が多いときや、奥のほうにありそうなときは、
少し声をかけて起こしてしまったほうが安全なこともあります。

「食べられそう?残してもいいよ」
「ペッと出してもいいよ」と、聞くようにしています。

パパ・ママ

起こしたらかわいそう・・・って思ってしまいます。

mog

そのとおりですね。
ただ、口の中に食べ物が入っていないかだけ
確認してあげてください。
窒息事故につながることもあります。

寝かせるときの姿勢

念のため、あお向けよりも横向きのほうが安心だと言われています。
少し体を横に傾けて寝かせておくと、万が一のときに口の中のものが外へ出やすくなります。

むせこみが続く、呼吸の音がいつもと違う、顔色が悪いといったときは、迷わず受診してください。
判断に迷う場面では、様子を見るより相談したほうが安心です。

2歳の噛む力を育てる楽しい工夫3選

「噛む力」は意図的に育てていく工夫が必要です。

ここでは、家庭でも簡単に取り入れられる楽しい方法を紹介します。

バナナスティックで「かじる」を体験!

「かむ力」というのは、階段を上るように、少しずつ硬いものも食べられるようになっていきます。

まずは、柔らかい食材を使って「かじる」動作を練習するところから始めるのがおすすめ。

たとえば、バナナをスティック状にして手づかみで渡してみると、前歯でかじるという経験をすることができます。

この「かじる」動きは、咀嚼力の基礎を育てる大切なステップ。
この時、「できたね〜!」「うれしいね〜!」などの声かけが、子どもにとって大きな力になります。

私自身、子どもたちの「できた!」というキラッ!っていう一瞬の表情を見たときはこっちまで嬉しくなります。


次からは、まるで「もうできるよ?」って顔で、得意げに噛んでいたりするんです。
その姿を見るたびに、「あぁ、成長って本当にすごいな」と感じずにはいられません。

「か〜みかみ♪」ソングでまねっこ練習

2歳児はまねっこが得意な時期。

大人が楽しそうに噛んでいる姿を見せることも、良いお手本になります。

また、自作の「奥歯でか〜みかみ♪」などのリズムソングで、自然に口を動かすこともできます。

mog

リズムと楽しさが加わるとこどもたちのウケが違います

「上手にできるようにならないと!」より、一緒にやる、楽しむ気持ちを忘れないのがポイントです。

他にも、、耳の後ろに手を添えて、「いい音聞えてくるかな〜?」と、「お!聞こえてきた!」との合わせ技で、楽しくかむことを促すことができます。

一口量の調整で「丸のみ」防止

適切なスプーン量

子どもが山盛りのスプーンを口に入れてしまうと、噛まずに飲み込んでしまう原因になります。
そこで、スプーンの量はだいたい1/3くらいが適量です。

私は「一緒にやってみよう」と声をかけて、大人が子どもの後ろに回り、二人羽織のようにサポートしながら、一口の量を伝えるようにしています。


ここでも、無理に直そうとするよりも、楽しみながら少しずつ覚えていくことが大切です。

ただ、2歳児はとても自立心が強くて、「ジブンデスル!」と言って、手伝わせてくれないことも多いんですよね(笑)。


そんなときは、いい量をスプーンに乗せられたタイミングで、すかさず「いいかんじね〜!」と声をかけるようにしています。

何度か繰り返すうちに、だんだん一口の量もちょうどよくなっていきます。

子供がご飯中に寝るときの対処法4つ|今日からできること

「今にも寝そう…」というときの対処方法を知っておくと、慌てずにすみます。

ここでは4つの具体例を紹介します。

短時間の休憩をとる

眠気が強いときは、無理に食べさせずに10〜15分の短時間睡眠をとらせてあげましょう。

mog

眠気がリセットされ、再び元気に食べられることがあります。

睡魔のピークを過ぎるのを待つことで、安全面でも安心です。

食事中に眠くなる時間帯を避ける|昼寝と食事の順番を見直す

昼食の時間が遅すぎたり、遊び疲れた直後だったりすると、眠気が増してしまいます。

リズムの見直しは、生活全体の安定にもつながります。

「手を洗う」「冷たいおしぼりを当てる」

保育士さんに教えてもらったのですが、手を洗ったり、水で絞ったおしぼりで顔を優しく当ててあげると、目が覚めて食べ始めることもあるそうです。

「手を洗う」「冷たいおしぼりを当てる」 というのは、皮膚刺激といって、
冷たさや水の感触が「今はごはんの時間だよ」という切り替えのスイッチになるそうです。

特に、眠気が勝ってしまって食が進まないお子さんに試してもらいたい方法の一つです。

体調の変化をチェックする

食事中にウトウトが多いときは、風邪のひきはじめや便秘、気圧の変化など、体調の変化が隠れていることもあります。
2歳児はまだまだ小さな環境の変化に敏感です。

mog

食事以外が原因ということも

だから、
「全部食べさせなきゃ!」ってがんばりすぎなくても、大丈夫。

食事以外のちょっとした変化にも目を向けることで、
子ども自身が「わかってもらえてる」と感じるきっかけにもなります。

それでも、しんどい日は

とはいえ、毎日きちんと作るのは、正直しんどい日もあります。
冷凍庫に「もう一食」があるだけで、夕方の焦りはずいぶん減ります。

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食べてすぐ寝かせて大丈夫?

食後すぐに眠ること自体は、この時期の子どもにはよくあることです。
それだけで体に悪いということはありません。

ただ、さきほどの口の中の確認だけは、してから寝かせてあげてくださいね。

毎日続いているなら、時間を少し見直してみる

ときどきなら気にしなくて大丈夫ですが、「毎日、食べはじめると寝てしまう」が続いている場合は、
食事の時間が体のリズムに対して少し遅いのかもしれません。

夕ごはんを30分早める、昼寝を切り上げる時間を変えてみる。そのくらいの調整で、
食べきれるようになる子はよくいます。

お風呂を先に済ませてから食事にする、という順番の入れ替えが合う場合もあります。
ご家庭のリズムの中で、試しやすいところから変えてみてください。

歯磨きしないまま寝てしまった日、どうする?

食べながら寝てしまった日は、歯磨きができないままになります。ここを心配される方は多いです。

1回できなかったからといって、それだけですぐ虫歯になるわけではないと言われています。
まずは、その日のことを気にしすぎないでほしいです。

翌朝に、いつもよりていねいに

寝てしまった日は、翌朝の歯磨きをいつもより少していねいにする。それで十分だと考えています。

無理に起こして磨こうとすると、子どもにとって食事の時間も歯磨きの時間も嫌な記憶になってしまうことがあります。長い目で見ると、そのほうが困ったことになりやすいです。

mog

朝、しっかり磨けば大丈夫と考えるくらいでOKです。

寝る直前に食べる習慣が続いているとき

毎晩のように寝る直前まで食べている、という場合は、歯磨きよりも先に、
食事の時間そのものを見直したほうが早いかもしれません。

歯のことで心配なことがあれば、かかりつけの歯科で相談してみてください。
実際に見てもらうのがいちばん安心できます。

子供が食べながら寝るのは病気のサイン?受診を考える目安

ここまで読んでくださった方は、少しほっとしているかもしれません。

結論からお伝えすると、2歳前後の子がごはん中にウトウトするのは、その多くが自然な反応です。
血糖値の動き、育ち途中の噛む力、遊びきった体力。
これらが重なった「がんばった証拠」であることがほとんどです。

mog

「食べながら寝る=病気」ではないことが多いので、まずは安心してくださいね

ただ、「いつもと違うな」というサインがあるときは、体調のSOSが隠れていることもあります。
たとえば、こんなときは、かかりつけの小児科で相談してみると安心です。

  • 急に食べながら寝る回数が増えた、ぐったりして見える
  • 熱っぽい・鼻づまりなど、風邪や体調不良のサインがある
  • 寝つき・夜の睡眠など、生活リズム全体が乱れている
  • 体重の増えがゆっくりで、食事量も気になる

どれも「これがあったら大変!」というものではなく、
気になったら気軽に相談していい、くらいの目安だと思ってください。
最終的な判断は、お子さんを直接みてくれるかかりつけ医にゆだねるのがいちばん安心です。

「今日も寝ちゃって全然食べられなかった・・・」と栄養不足が心配になった方へ。
そんなときの強い味方が、フォローアップミルクです。栄養を補うコツをこちらの記事でまとめました。

まとめ|1〜3歳の食事中の眠気は、焦らず対応して大丈夫

ここまでの内容を踏まえて、忙しい育児の中でも取り入れやすい対策をおさらい。

食事中の眠気は体の自然な反応

食事中に眠くなるのは、体の自然な反応なんです。

血糖値のアップダウンや、まだ育ち途中の「噛む力」、体力の限界まで遊び続けられるパワー。

いろんな要素が重なって、気づけばスヤスヤ…なんてことも、2歳児前後の子どもにはよくあることです。

噛む力を楽しみながら育てる

「かじる」「まねっこ」「少量ずつ」などは、子どもが自然と噛む回数を増やせるポイントです。すぐには、成果はでないけれど、毎日の積み重ねで、ゆっくりと力がついてきます。

寝てしまった日の2つのおやくそく

食べながら寝てしまった日は、まず口の中を見てあげてください。
食べ物が残ったままだと、思わぬ事故につながることがあります。

歯磨きは、その日できなくても大丈夫。
翌朝ていねいに磨けば十分です。無理に起こすほうが、あとあと大変になることもあります。

この2つさえ押さえておけば、あとは「今日はよく遊んだんだね」と思って大丈夫です。

記事のまとめ

無理をせず、少しずつ「食べる力」を育てていくことが、楽しい食卓への第一歩です。

マネっこが上手になってくる2歳児だからこそ、「一緒に食べる」を大切に。
楽しさと安心感のある、あたたかな食事の時間になれたらいいなと思います。

mog

毎日、できたり、できないを繰り返しながら、
だんだん「たのしくたべる」ができるようになっていきます。

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もうひとつ、「作る」を減らす方法があります。

生協のカタログには、幼児食に使いやすい冷凍食品や、
下ごしらえの済んだ食材のページがあります。
棚の前で迷う時間が減るぶん、夕方に少し余裕が生まれます。

mog

眠い子を起こして食べさせるより、明日の自分を助けるほうが早いこともあります(笑)

資料請求は無料です。お住まいの地域によって、案内できるコープが異なります。

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この記事を書いた人

・幼児食専門の栄養士として10年以上、食べない子、噛めない子、ごはんが苦手な子、たくさんの子どもたちの「食べる」に関わっています。
・教科書通りにはいかない、リアルな子どもたちの姿をたくさん見てきた私だからこそお伝えできる、実践的なアドバイスを発信しています。
・毎日のごはんの時間が、今よりちょっとだけ楽しくなるヒントを一緒に見つけていきましょう!

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