
この記事は、米粉の主食編の続きです。
パパ・ママ「主食は米粉で、なんとか回せるようになってきた。」
「でも、味付けは…どこから気をつければいいの?」
小麦や乳のアレルギーがあるとわかって、次に戸惑うのが「調味料」だと思います。
実は、卵の除去だけなら、調味料はそこまで神経質にならなくても大丈夫なことが多いんです。
でも、小麦や乳の除去も重なると、話は別。
「無添加」と書かれただしのもとに「入成分」が入っていたり、いつものお酢に小麦が入っていたり、
毎日「当たり前」に使っている調味料に、小麦や乳がひそんでいることがあるんです。
この記事では、気をつけたい調味料のポイントと、安心して使える定番をまとめました。
保育施設で200人以上の子どもたちのごはんを見てきた、管理栄養士のmogです。
アレルギーがある子のごはんに、今も現場で携わっています。


- 粉末だし・お酢の気づきにくいアレルゲンと、置き換えの定番
- ケチャップ・みりん・味噌など「実は使えることが多い」調味料
- 醤油の「小麦」表示にびっくりしないでいい理由
- 唐揚げも照り焼きも作れる——「和食は意外と懐が深い」というお話
まず押さえたい2つ|粉末だし・お酢の気づきにくいアレルゲン
主食が決まったら、次は味付け。ここには「知らないと気づけないポイント」が2つあります。
【ポイント1】「無添加」のだしの素にも、乳成分と小麦が入っていることがある
見落としやすいポイントです。
「無添加」と大きく書かれた粉末だしでも、
原材料を見ると乳糖(乳成分)や小麦が入っている商品があります。
「無添加」は「化学調味料を使っていない」という意味のことが多く、
アレルギー的に安心という意味ではないんです。



「無添加」の文字ではなく、原材料欄を見てみましょう。
商品例でいうと、シマヤの粉末だしの素は使えることが多いです。
原材料:ぶどう糖(国内製造)、食塩、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス粉末)、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)
一方で、同じ「だしの素」でも商品によって原材料の違いがあるので、
「だしの素」という名前だけで判断せず、商品名・タイプまで見て確認するのが安心です。
【ポイント2】穀物酢には小麦が入っている→「米酢」に置き換え
お酢も確認する原材料のポイントとしては、
いちばん普及している「穀物酢」は、小麦・米・コーンなどをブレンドして造られていて、
アレルギー表示にも「小麦」と書かれています。
小麦アレルギーでも使用できる商品例としてはミツカン「米酢」。
お米から造られたお酢です。
原材料名:米(国産)、アルコール



酢の物もお寿司も、米酢に替えるだけでいつも通り作れます
実は使えることが多い調味料|ケチャップ・みりん・料理酒・味噌
「調味料ぜんぶ確認しなきゃ…」と身構えてしまいますよね。
でも大丈夫。実は「使えることが多い」調味料のほうが多いんです。
ケチャップ|定番品がそのまま使えることが多い
原材料:トマト(輸入又は国産(5%未満))、糖類(砂糖・ぶどう糖果糖液糖、ぶどう糖)、醸造酢、食塩、たまねぎ、香辛料
ケチャップの原材料は、トマト・お酢・糖類・たまねぎ・香辛料などが基本。
定番のトマトケチャップには、卵・小麦・乳が使われていないものが多いんです。



和食の調味料が続くと、メニューがちょっと単調になりがち。
そんなときにケチャップがあると、
味に変化がつけられて助かります。
みりん・料理酒|お米から造られた基本調味料
本みりんは、もち米と米麹から。料理酒も、お米から。
どちらも和食の甘みと旨みの土台で、基本的に安心して使えます。
ひとつだけ、「みりん風調味料」や加塩タイプの料理酒は、
商品によって原材料がいろいろなので、いつも通り表示をチェックしてくださいね。
使える商品でいうと、日の出「新味料」はアレルギー特定原材料等が含まれていない商品です。
原材料:水あめ(糖類)、米・米こうじの醸造調味料、酸味料など
味噌|プレーンな味噌なら表示は「大豆」が基本
味噌の原材料は、大豆・米・食塩。プレーンな米味噌なら、
アレルギー表示は「大豆」だけのことがほとんどです。
気をつけたいのは「だし入り」「液みそ」タイプ。
味噌に「だしの素」が合体した商品なので、加わっているエキス類が商品ごとに違います。
だしの素と同じように、原材料欄をチェックしましょう。



シンプルにいくなら「プレーンな味噌+自分で選んだだし」。
確認がいちばんラクな組み合わせです
醤油の「小麦」表示にびっくりしないで|やめる前にかかりつけ医に相談を
原材料:食塩(国内製造)、小麦(国産)、脱脂加工大豆(分別生産流通管理済み)、大豆(分別生産流通管理済み)、ぶどう糖、小麦たんぱく、米/アルコール
醤油の原材料欄には「小麦」と書いてあります。
初めて見たとき、「えっ、醤油もダメなの…?」と焦りますよね。
でも、あわてて捨てなくて大丈夫。
醤油は発酵の過程で小麦のたんぱく質が分解されるため、
小麦アレルギーがあっても普通の醤油を使えるお子さんが多いと言われています。
ただし、使えるかどうかはお子さんの状態によって違うので、ここは自己判断せず、かかりつけ医に確認を。
「醤油は使っていいですか?」のひと言で、毎日の料理の幅が大きく変わります。



「使えない」と思い込む前に、まず先生に聞いてみてくださいね
また、大豆アレルギーがあっても、醤油・味噌・大豆油は使えることが多いと言われています。
小
麦と同じように、発酵の過程で大豆のたんぱく質の大部分がアミノ酸まで分解されるためです。
ただし、症状の程度によって変わるので、自己判断で試すのではなく、
こちらもかかりつけ医に確認してから使ってくださいね。
【参考資料】
1. 食物アレルギー研究会「小麦アレルギー」
2. 山梨大学医学部附属病院 アレルギーセンター「小麦アレルギーの場合に醤油の除去は必要ですか」
置き換えの定番|卵なしマヨネーズと米粉
マヨネーズは卵の代表選手ですが、キユーピーから卵を使わない「エッグケア」が出ています。
ポテトサラダもタルタル風も、これで作れます。
マヨネーズ:キユーピー「エッグケア」(卵不使用)
原材料:食用植物油脂(国内製造)、醸造酢、食塩、砂糖、粉末状植物性たん白、香辛料、酵母エキスパウダー/増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、調味料(有機酸等)、香辛料抽出物、(一部に大豆を含む)
本品に含まれるアレルゲン(特定原材料等)大豆
アレルギー表示は「大豆」のみ
大豆アレルギーがある場合は、表示を確認して、かかりつけ医に相談してくださいね。
原材料に「醸造酢」とありますが、これは小麦を原料にしている場合があります。
ただ、製造工程でアレルゲンとなるたんぱく質はほとんど残らないため、
多くの小麦アレルギーの方は食べられます。
ただし、症状が重いお子さんや主治医から除去の指示がある場合は、
必ず主治医の指示に従ってくださいね。
米粉|とろみ・衣・おやきの「台所の相棒」
調味料ではないけれど、味付けの相棒としてぜひ常備してほしいのが米粉です。
- とろみづけ:シチューもあんかけも、小麦粉の代わりに
- 揚げ物の衣:唐揚げは米粉でカリッと
- おやき:野菜を混ぜて焼くだけの定番おやつに



私も、おやきを作ったり、とろみづけに使ったりしています。
「料理の幅、狭くなる?」の心配へ|和食は意外と懐が深い
小麦・卵・乳が使えないと聞くと、
「この子の食事、これからずっと特別なものになっちゃうのかな」と心配になると思います。
でも、ここまでの調味料。粉末だし・米酢・みりん・味噌・醤油・米粉がそろうと、
- 唐揚げ(米粉の衣で)
- 照り焼き(醤油・みりん)
- 南蛮漬け(米酢・醤油)
- 肉じゃが・味噌汁・煮物
いつもの和食が、ちゃんと作れるんです。
和食は、意外と懐が深い。
現場でアレルギーの子のごはんを作っていて、私が何度も助けられてきた事実です。
特別なメニューを頑張らなくても、「みんなと同じごはん」を叶えることはできます。
まとめ|だしとお酢の選び方を知っていれば大丈夫
最後に、今日の調味料をまとめます。
調味料の選び方リスト
| 調味料 | 選び方 | ポイント |
|---|---|---|
| だし | 素材だけの粉末だし | 「無添加」でも原材料欄をチェック |
| お酢 | 米酢 | 穀物酢は小麦入り |
| ケチャップ | 定番品でOKが多い | いつも通り表示チェック |
| みりん・料理酒 | 本みりん・米の料理酒 | みりん風調味料は表示チェック |
| 味噌 | プレーンな味噌 | だし入りタイプはエキス類をチェック |
| 醤油 | かかりつけ医に相談してから | 使えるお子さんも多い |
| マヨネーズ | キユーピー エッグケア | 大豆のアレルギーの方は注意 |
| 米粉 | とろみ・衣・おやきに | 小麦粉の置き換えの相棒 |
どれも「表示を確認した上で」が大前提。買うとき・開けるときの2回チェックとセットで使ってくださいね。
調味料のまとめ買いは、コープもおすすめです
今日紹介した粉末だし・米酢・味噌・米粉…って、調味料って地味に重いんですよね。
お目当ての商品をスーパーを何軒も回ってやっと見つかる、なんてことも珍しくないと思います。
アレルゲン表示が見やすい


すべてのコープ商品で28品目(特定原材料等)のアレルギー表示を実施。
さらに注意喚起表示で、特に重要な8品目(特定原材料)のアレルギー物質もわかりやすく示されています
手に入りにくいやアレルギー配慮食品が豊富
コープには「特定原材料を使わない」シリーズがあります。
ただし、取り扱いは地域の生協によって異なり、
毎週のカタログに必ず載るとは限らない点は知っておいてくださいね。
買い物の負担が減る
重い調味料のまとめ買いも、よく使う冷凍のアレルギー対応食品やストック商品も、自宅まで届けてもらえます



「探し回る」から「届けてもらう」に変えるだけで、気持ちがぐっと楽になりますよ
お住まいの地域によって案内できるコープが異なります。お近くの方は資料請求からどうぞ。
今日も一日、また一日。
調味料さえ押さえれば、唐揚げも、照り焼きも、いつもの和食を作ることができます。
制限があるのは事実。
だから、「じゃあ、どうしよう?」を考えながら、
負担になりすぎないように。でも、安全に。
その折り合いをつけながら、今日も一日、また一日。
積み重ねていく日々を、私も同じようにやっています。


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